冬になると、玄関前に寄せられた雪が毎日のように積み上がります。
山鼻・行啓・幌西は一戸建てが多い地域で、道路除雪のあとに出入口をあける作業が体にこたえる、という声は毎年聞かれます。

今回は、札幌市の「福祉除雪」についてご紹介します。
令和8年度から、対象になる主な要件が「年齢」から「要介護度」に変わりました。
これまで使えていた世帯の条件が変わっている可能性があるため、昨年までの情報をそのまま当てにできない年です。
申込期間は令和8年8月12日(水)から9月14日(月)まで。
対象や負担金、山鼻・行啓・幌西それぞれの申込窓口を整理しました。
福祉除雪とはどんな制度か
自力での除雪が難しい世帯に対し、地域協力員が出入口まわりの除雪を行う、札幌市の事業です。
実施主体は札幌市社会福祉協議会で、除雪の対象になるのは次の範囲です。
| 除雪する場所 | 道路除雪で寄せられた出入口部分と、出入口から玄関先までの通路部分 |
|---|---|
| 出入口の幅 | 概ね1.5メートル |
| 通路の幅 | 歩行に支障がない程度(概ね80センチ) |
| タイミング | 道路除雪が行われた日、その日の正午頃まで |
| 回数 | 1日1回 |
| 実施期間 | 令和8年12月1日(火)〜令和9年3月20日(土) |
屋根の雪下ろしや、敷地全体の除雪をしてもらえる制度ではありません。
あくまで「家から出られる分の道をあける」ための支援という位置づけです。
令和8年度からの変更点は「年齢」から「要介護度」へ
今年度の最大の変更点はここです。札幌市の案内には、次のように書かれています。
令和8年度から、この事業を持続していくために、主な要件としていた「年齢」から、身体状況や除雪の困難状況を適切に判断できる新たな指標として、「要介護度」を導入することになりました
つまり、「何歳以上だから対象」という考え方ではなくなりました。
あわせて、除雪作業を行う地域協力員の活動費が23,000円に増額されています。
担い手を確保しながら事業を続けていくための見直し、ということになります。
なお、前年度に利用していて要件に変更がない世帯は、引き続き利用できます。
対象になるのはどんな世帯か
対象は、次の3つをすべて満たす世帯です。
| 道路に面している一戸建ての住宅に住んでいる世帯(入院中・施設入所中の方は対象外) |
| 約500メートル以内に、除雪を援助できる子または子の配偶者が居住していない世帯 |
| 世帯全員が下記の5つのいずれかに該当し、自力での除雪が困難と認められる世帯 |
3つめの「5つのいずれか」は次のとおりです。
| 要介護1以上、または重度(1・2級)の身体障がいのある方だけで構成されている世帯 |
| 要支援1・2で、介護保険サービスを継続して利用している方だけで構成されている世帯 |
| 介護予防・生活支援サービス事業の対象者で、介護保険サービスを継続して利用している方だけで構成されている世帯 |
| 上記に該当する方と、その方を専ら介護し除雪が困難と認められる70歳以上の方だけで構成される世帯 |
| 市社会福祉協議会が特に認める世帯 |
判断に迷う場合は、5番目に「市社会福祉協議会が特に認める世帯」という枠があります。
自己判断で諦めず、窓口に事情を伝えて相談するのが確実です。
利用者負担金
利用には負担金がかかります。金額は世帯の課税状況によって分かれます。
| 世帯区分 | 負担金 |
|---|---|
| 生活保護世帯 | 無料 |
| 市民税非課税世帯 | 5,000円 |
| 市民税課税世帯 | 10,000円 |
冬期間(12月1日〜3月20日)を通しての金額です。
申込期間と、山鼻・行啓・幌西の申込窓口
申込期間は令和8年8月12日(水)から9月14日(月)まで。
利用申込書に必要事項を記入のうえ、次のいずれかに提出します。
山鼻・行啓・幌西は中央区にあたるため、窓口は以下になります。
| 申込先 | 所在地 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 中央区社会福祉協議会 | 中央区南3条西11丁目 中央区複合庁舎5階 | 011-281-6113 |
| 中央区役所 保健福祉課 地域福祉係 | 中央区南3条西11丁目 | 011-205-3301 |
そしてもう1つ、お住まいの地区のまちづくりセンターでも受け付けています。
区役所まで出向かなくても、歩いて行ける距離で手続きできるのがこの制度の使いやすいところです。
| まちづくりセンター | 所在地 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 山鼻まちづくりセンター | 中央区南23条西10丁目1-23 | 011-511-6371 |
| 幌西まちづくりセンター | 中央区南11条西14丁目1-20 | 011-561-3256 |
| 曙まちづくりセンター | 中央区南11条西10丁目1-6 | 011-511-0116 |
3つのまちづくりセンターは、いずれも月曜日から金曜日の8時45分〜17時15分が窓口の時間です(土日祝・年末年始を除く)。
地域の確認をしてください
おおまかには、南14条以南で西13丁目より西側が幌西地区、それより東側が山鼻地区、南14条西5丁目周辺が曙地区にあたりますが、丁目によって分かれる場所があります。
ご自身の住所がどの地区になるかは、札幌市中央区の地区検索ページで確認できます。
山鼻まちづくりセンターがどんな場所で、ふだんどんな役割を担っているかは、こちらの記事にまとめています。あわせてご覧ください。
山鼻まちづくりセンターってどんなところ?地域をつなぐヒミツを大解剖
申し込む前に知っておきたいこと
札幌市の案内には、次のような注意書きがあります。
お住いの地域において地域協力員の調整が困難な場合は、お申込みされてもご利用いただけない場合がございます
除雪をするのは、同じ地域に住む地域協力員です。
申し込めば必ず利用できる制度ではなく、地域に担い手がいて初めて成り立つ仕組みである点は、押さえておきたいところです。
だからこそ、活動費が23,000円に増額されたという背景もあります。
まとめ 冬が来る前に、9月14日までの手続きを
申込期間は約1か月と限られています。9月14日を過ぎると、その冬の受付は終了します。
要点をもう一度整理します。
| 申込期間 | 令和8年8月12日(水)〜9月14日(月) |
|---|---|
| 主な変更点 | 要件が「年齢」から「要介護度」へ |
| 負担金 | 無料/5,000円/10,000円(世帯区分による) |
| 除雪実施期間 | 令和8年12月1日(火)〜令和9年3月20日(土) |
| 中央区の申込先 | 中央区社会福祉協議会/中央区役所 保健福祉課/山鼻・幌西・曙の各まちづくりセンター |
山鼻・行啓・幌西は、市電やバスで移動できる範囲に窓口がそろっている地域です。
ご家族やご近所に対象になりそうな方がいらっしゃれば、この記事を伝えていただくだけでも助けになります。
最新の要件や申込書の様式は、札幌市および札幌市社会福祉協議会の公式ページでご確認ください。
札幌市「福祉除雪の利用」 https://www.city.sapporo.jp/fukushijosetsu/riyo/index.html
札幌市社会福祉協議会「令和8年度(2026年度)福祉除雪事業のご案内」 https://www.sapporo-shakyo.or.jp/service/snow_removal/
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